本当?「マインドコントロール」は心理学用語ではない?
「マインドコントロール」とは、その手法や原理を研究していくと、行動心理学や社会心理学といった「心理学」を応用したものであると認識できますが、現在の心理学の分野においては「マインドコントロール」は確固たる定義づけはなされていません。それ以前に、「マインドコントロール」という事象事態について真偽を問う研究者もおり、心理学だけでなく精神医学の分野からも活発に研究が進められている、いわば「未知の分野」であるということができます。
一般的には、マインドコントロールとは人心を惑わし、その行動を操るもので、いわば邪悪で破壊的なイメージを持つ人は少なくないと思います。そもそも、「マインドコントロール」に関する理論は、アメリカにおいて破壊的カルト集団が起こした事件が発端となり、その入信にいたる過程を調べていくうちに生まれたものでありますから、生い立ちを考えれば「よい」マインドコントロールというものは存在しないのかもしれません。
しかしながら、マインドコントロールというもの自体は人間が誰しも持っている心理に直接訴えるものですから、破壊的カルト集団の勧誘や悪質なセールスといった「悪い」使い方だけしか出来ないと考えるほうが無理があるはずです。
もちろん、人間の心を他人がコントロールするという手法であることには変わりがないので倫理面でのハードルは高く、安易に利用するのは危険であると考える研究者も多いのも確かですが、現在では自律訓練法の1つとして自己暗示への応用ができると考えられ、タバコやアルコールを含む薬物依存の改善などに効果があると期待されたり、実際にアメリカの刑務所などで性犯罪者に対する犯罪抑止のために研究が始められ、臨床実験へと進んでいるとの情報もあります。
「マインドコントロール」の是非については、人それぞれ思うこともあり、判断は個人の自由ですが、今後さらなる研究成果があげられ、「よい」マインドコントロールの利用方法が開発されれば大変喜ばしいことであると私は考えます。
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