「洗脳」と「マインドコントロール」何がどう違うのですか?
洗脳は、ある人に対して精神的・物理的な圧力を用いて主義や思想を改めさせることを言います。その語源は、朝鮮戦争時に捕虜となった米兵が共産主義者から受けたとされる思想改造をさして、英国のジャーナリストであるエドワード・ハンターが中国語の「洗脳」を英訳して作った言葉「Brainwahing」とされています。
洗脳をおこなうステップとしては、まずは行動の自由を奪うために監禁されます。次に充分な食事や睡眠時間を与えられなかったり、身体的にダメージを与えるような虐待や拷問を繰り返し行い、相手の判断力や思考力を奪っていきます。そこから人格批判や賞罰などをはさみながら、主義や思想に関する教化を行っていくことになります。
ここで、マインドコントロールとの相違を考えていきましょう。どちらも、相手の心を操る行為でありますが、その手法には大きな違いがあります。まず洗脳はマインドコントロールとは異なり、明らかな肉体的苦痛を与えられます。また、監禁された時点で、相手は「なにかされるぞ」といった危機感や、敵の手中に落ちたという恐怖感といった明らかな強制力を感じます。この点も、知らず知らずのうちに術中にはまっているマインドコントロールとは異なる点です。
また、マインドコントロールを受けた人は、その元となる団体なり鍵となる事象についてのみ過剰に反応し、そのほかの事柄についてはマインドコントロール前とほぼ変化がない事が多く、その人の「一部分」について変化ないしは追加が行われたことになります。しかしながら洗脳では、その人の主義主張だけでなく性格も変化させ、いわば「別の人」を作り出すことが可能になるのです。
マインドコントロールも洗脳も、放置しておけば大変危険なもので、本人だけでなく周囲の人にも大きな被害を及ぼす事になります。これらから回復するためには、一刻も早く専門家によるカウンセリング等を受ける事をお勧めします。
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