破壊的カルト教団の使うマインドコントロールの手口とは
まずは「破壊的カルト集団」の定義をしましょう。「カルト」とは、「崇拝」や「礼拝」を意味するラテン語Cultusが語源で、もともとは一般的な宗教活動を意味していましたが、現在では「反社会的な宗教団体」を指すことが多くなっています。この中で、詐欺やマインドコントロール・洗脳といった悪質な手法をとり、個人や社会全体に悪影響を及ぼす集団のことを「破壊的カルト」と言っています。「破壊的カルト」には宗教団体である「宗教カルト」の他に「政治カルト」「商業カルト」などに分類されることがあります。
さて、上記のような「破壊的カルト集団」によるマインドコントロールはどのように行われるのでしょうか。主なコントロールは4つに分けることができます。
まずは「行動のコントロール」と呼ばれるもの。破壊的カルト集団に所属すると、上位の人から行動を事細かに指示されるようになります。寝る時間から起きる時間、布教活動に割く時間といった時間的スケジュールだけでなく、誰と親しく付き合うか、夫婦間のコミュニケーションの方法などといった、人間関係での行動にも介入されます。これらの指示にきちんと従えば、この上ない賞賛を受けますが、命令に反抗したり、指示が遂行できなかったりすれば酷く罰せられることになります。このような「飴と鞭」の効果によって、人はだんだん「自分の意思でこうしているんだ」と思い込むようになるのです。
2番目は徹底的に理念や教義を教え込む「思想のコントロール」。対象となる人を食事や睡眠を充分に与えない極限の状態において、その団体の創設者や教祖の教えを叩き込んでいきます。次から次へと覚えなくてはいけない事項がやってくるので、だんだんと思考が停止し、疑問を持たなくなってきます。また、勉強するだけで精一杯なので、他の情報を得る時間もなくなってしまいます。
3番目は恐怖や不安感を極度にあおった「感情のコントロール」。世界の終末が訪れて全てが滅亡してしまうが、集団に従順に従っている人のみが助かるといったような、「選民思想」を曲解したような事柄を教え込まれます。また、集団に反対するような人は「サタン」などと呼ばれ、口をきいたりしてはいけないといわれてしまいます。「サタン」と位置づけられる人は対象の家族や友人であったり、「カルト集団」から脱出させようとする人などが上げられます。
最後は集団に対して害となる情報を得ることを禁止する「情報のコントロール」です。破壊的カルト集団では、集団が認めたもの以外の情報に触れることを固く禁止することがあります。もちろん、集団に対してマイナスイメージを持たせたり、疑問を持たせることを警戒した処置となっています。また、新聞を読むことも禁止されることもありますので、その集団に対する客観的な判断ができなくなってしまいます。
このように、破壊的カルト集団が行うマインドコントロールには目立つ特徴のあるものが多くあります。あなた本人だけでなく、身近な人が危険なカルト集団に加入してしまうことの無いよう、常に自問を繰り返すことが大切です。
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